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中国 長江上流に4つの発電所建設

2011年06月22日
 
【新唐人日本2011年6月23日付ニュース】最近、中国長江三峡集団が北京で初めて社会責任報告書を発表しました。報告書によると、長江の上流部の金沙江に建設中の4つの大型水力発電所のうち、二つが来年と再来年に完成する予定です。洪水と干ばつの防止に役立つといいますが、専門家は否定的です。
 
報告書によると、長江の上流部の金沙江は中国最大の水力発電基地で、中国13大水力発電基地計画の首位を占めます。三峡集団が金沙江流域で建設中の4つの大型水力発電所は、三峡ダムの二つ分に相当します。
 
 
近年、長江流域は気候の変動が激しく、干ばつや洪水による災害が多発し、三峡ダムによる弊害が改めて注目されています。19日の発表会で、三峡集団の陳理事長は洪水と干ばつの防止は三峡ダムの首位の役目であると述べました。しかし、深刻な干ばつが続いていた今年の前半、長江水利部門の役人は、三峡ダムは設計当初から干ばつ問題を考慮に入れなかったと漏らしました。
 
ドイツ在住の水利専門家王維洛さんは、三峡ダムは発電のため、自然法則に逆らい、渇水期に貯水し、洪水期に放水を行っていると指摘します。
 
水利専門家 王維洛
「5月から中央政府が三峡集団に約束しました。放水を多めにすると賠償金を払うとそれでやっと放水を始めました。三峡ダムの貯水は中国人民の水ではなく、三峡電力股份有限公司の財産なのです。この水は買ってきたのです」
 
報告によると、4つの発電所のうち、2つが2012年と2013年に完成する予定です。三峡プロジェクトの2倍に当たる4つの発電所が、長江上流にどんな影響を与えるのか、懸念されるところです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
  
 
 
 

 

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